TaTsuKiX009's blog

気になったコト、やってみたコト、考えてみたコトを、そこそこ書いてみる。

菜根譚読みました

中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚


読書感想

この本読みました。随所に良いフレーズが入っていて、静かなやる気が満ち溢れました。
特に気に入ったフレーズを列挙します。

  • 耳に痛い忠告や小言を常に聞き、心の中に思い通りにならない物事が常にあってこそ、自分を磨き、大きく成長できるのだ。
  • ゆったりとした気持ちというのは、濃厚な美酒が飲めるような裕福な暮らしの中からは生まれない。それは、豆の粥をすするような貧しい暮らしの中から生まれるのだ。
  • 発言は公明正大に。態度は公平公正を貫くこと。
  • 人はとかく、目に見えるものや、耳で聞くことができる音には理解を示すが、目に見えないものや心でしか聞けない音には理解を示さない。形のみにとらわれ、その精神を理解しようとしなければ物事の真髄に迫ることはできない。
  • よいことをしても、その成果が見えないことがある。だからといってやめてしまってはいけない。たとえ今は目に見える形で成果が出ていなくても、草むらに隠れ知らぬ間に実を結ぶ瓜のように、気づかないところできちんと実を結んでいるはずだ。
  • 現代人は、何ものにもとらわれない無心な生き方をしたいと願っているが、「求めない」と強く思えば思うほど、かえって雑念が生じ、いつまでたっても無心の心持ちになれない。それは「求めない気持ちを求めている」からだ。
  • 大切なのは、過去の出来事にとらわれず、未来のことをあれこれ思い悩まない、そして今目の前で起きていることを淡々と片付けていくことだ。このような生き方を心がけていれば、自然と無心の境地に入っていくことができよう。
  • 花は五分咲き、酒はほろ酔い加減に、最高の趣がある。満開の花を見たり、泥酔するほど酒を飲んだりしては、台なしだ。満ち足りた境遇にいる人は、このことをよく考えてほしい。
今目の前で起きていることを淡々と片付けていく、これはアルフレッド・アドラーの「嫌われる勇気」にも似た言葉がありましたね。今を生きる、迷う自分へ言い聞かせたいフレーズでした。

また、落ち着いて読み返してみようと思いました。