TaTsuKiX009's blog

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2021年9月の読書メーターまとめ

9月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2245
ナイス数:16

国盗り物語(三) (新潮文庫)国盗り物語(三) (新潮文庫)感想
第三巻読了。濃姫の輿入れ、道三の死、桶狭間の戦い松永久秀の謀略、美濃陥落などイベント目白押しで飽きさせない。でも光秀の奔走ぶりが最も印象的。幕府再興の為、細川藤孝と共に尽力するストーリーは卓越して面白い。(著者も「奔走家」が好きと本巻中で宣言されてますね)また、光秀が信長に抱く嫉妬とも競争心ともいえぬなんともいえない気持ちが描かれているのも、この後起こる本能寺の変につながる伏線のように感じ取れて良いです。
読了日:09月28日 著者:司馬 遼太郎
モチベーション・ドリブン 働き方改革で組織が壊れる前にモチベーション・ドリブン 働き方改革で組織が壊れる前に感想
政府推進の”働き方改革”の施策内容に警鐘を鳴らす一冊。ノー残業デーやテレワーク、女性管理職比率の向上などの施策が本当に”組織の生産性向上”という目的に叶うのかをご自身の見解から検証し紐解いている。
個人的には、人間は限定合理的な感情人であること、金銭報酬や地位報酬に加え、感情報酬の重要度が増していることには同意する。自分を株式会社に見立てる「アイ・カンパニー」も面白い。One for All, All for Oneのフレームもその通り。
ただ、もう少し具体的な施策・提言があると良かったかも。
読了日:09月24日 著者:小笹 芳央
国盗り物語(二) (新潮文庫)国盗り物語(二) (新潮文庫)感想
斎藤道三美濃国盗りを中心に話が進み、後半では織田信秀など周辺国との攻防が描かれている。前半は道三の思惑通りに様々な事が運ぶが、後半につれ、自分の老いを自覚し思い通りにならないことも。奪った美濃の大地か、それとも愛する女達か、揺れる道三の内面描写が面白い。守護職の身になっても愛した女性の元へ律儀に顔を出すあたり、斎藤道三の人間臭さが垣間見えるようで、引き込まれますね。
読了日:09月22日 著者:司馬 遼太郎
なぜ、おきたのか?―ホロコーストのはなしなぜ、おきたのか?―ホロコーストのはなし感想
Netflixホロコーストの生き証人のドキュメンタリーを見て、図書館から借りてきた。なぜホロコーストは起きたのか、なぜヒトラーが絶対的な権力を握れたのか、など簡潔だがわかりやすいストーリーで描かれている。見るに耐えぬおぞましい光景の写真が出てくるけど、これはまさに生き地獄だ。二度とこのような非人道的行為をしてはならないと思い知らされる一冊でした。
読了日:09月16日 著者:クライヴ・A. ロートン
国盗り物語(一)(新潮文庫)国盗り物語(一)(新潮文庫)感想
前篇で十分長いが、読み切れた。今更ながら、司馬遼太郎の本は面白い。まさに今目の前で繰り広げられているような情景を思う浮かること多数。また、心理描写が超越して素晴らしい。あたかも主人公になった気分にさせてくれる。
斎藤道三は名前を何度も変えていきてきたが、名前によって果たすべき役割や目的が異なっていて、それはそれで生きやすいのかもと少し興味を覚えた。ペンネーム、みたいなもんでしょうか。
読了日:09月16日 著者:司馬 遼太郎
さらば新宿赤マント (文春文庫)さらば新宿赤マント (文春文庫)感想
椎名誠は自分を粗製濫造作家と評するけど、なかなかどうして、読みやすく、気楽に読める文体であり、大好きな作家の一人です。
昔、中学生の頃に「岳物語」を読んだけど、久しぶりに読んで、リラックスしました。ユーモアセンスが高くて、一人で声出して笑っちゃうこと多数、ですね
読了日:09月09日 著者:椎名 誠

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